2009年7月1日
在アンカレジ出張駐在官事務所
アンカレジ市南西170kmに位置するリダウト山(Mt. Redoubt)は、3月22日から断続的に噴火を続けていましたが、6月30日、アラスカ火山局は火山活動が沈静化したとして、警戒レベルを「Watch(要注意)」から一段階下の「Advisory(注意勧告)」に引き下げました。ただし、火山局は「火山活動は完全に収束したわけではなく、大規模噴火が起こる可能性が残っている」としています。
今後とも引き続きご注意をお願いします。
また、アンカレジ国際空港は乗客に対し、空港に向かう前に各自のフライト情報を各航空会社に確認するよう呼びかけていますのでご注意ください。
アンカレジ国際空港ホームページ(英語)
噴火に備えて
気象局は降灰が発生した際の措置として以下をアドバイスしていますが、これまでお知らせしたアンカレジ市保健局および米国地質調査所による注意事項とともにお知らせします。
(1)気象局
○窓等に目張りをする。
○電気製品を防護する。
○住宅の空気取り入れ口、給水施設をカバーする。
○車の運転を最小限に止める。
(2)アンカレジ市保健局
○降灰中は屋外に出ないこと。
○灰を吸収しないようにマスクを着用する。
○マスクが入手できないときは、ぬれた布・パンダナ等で代用する。
○コンタクトレンズは眼を痛めることがあるので、眼鏡を使用する。
○眼の保護のためにゴーグルを使用する。
○長袖、手袋などを着用し、皮膚を露出しないようにする。
(3)米国地質調査所
○外出できないような状況になることに備え、最低3日分程度の食糧、水を確保する。
○室内への火山灰の侵入に備え、コンピューターなどの電気製品は電源を切った後、ビニール袋などで覆う。
○車へのダメージを抑えるため、車の運転は必要最小限にする。
○車を運転する場合には、降灰により道路が滑りやすくなるため、慎重に運転する。
4.参考サイト
アラスカ火山観測局(英語)
米国地質調査所(英語)
国際火山災害健康リスク評価ネットワーク(降灰対策情報あり、日本語)