新型(H1N1)インフルエンザに関するお知らせ
6月11日、世界保健機関(WHO)は、現在の多くの国における感染の客観的状況と専門家の評価から、新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルをフェーズ5から6に引き上げました(フェーズ6とは、世界的大流行を意味します)。また同時にWHOは、この新型インフルエンザの感染者の圧倒的多数が軽症であり、早期に回復していること、及び世界的には死者数は少なく、今後重症・死亡例の急増はない見通しを伝えつつ、引き続き渡航制限は推奨しないとしています。
しかしながら、更なる感染拡大は不可避であること、特に途上国における更なる感染拡大が懸念される旨指摘し、30代から50代の方々、基礎的疾患を持つ方及び妊娠中の女性が感染すると重症化する場合があるともしています。
一方、アラスカ州でも感染が拡大しており、アラスカ州保健省は11月19日までに10名が新型インフルエンザにより亡くなった旨発表しました。 また同省はアラスカでも新型インフルエンザのワクチン接種の準備ができたとし、次の通り呼びかけています。
(1)アラスカ州におけるインフルエンザの蔓延は予想以上である。
(2)ワクチンについて、次の優先接種対象者への接種を優先するものの、十分なワクチンを確保したため、全ての州民に対する接種が可能となった。
妊娠中の女性
6ヶ月未満の乳児と共に暮らしている者
医療関係者
6ヶ月以上24歳以下の者
25才以上64才以下の者であって慢性的健康状態異常や免疫傷害によりリスクの高い者
(3)接種回数は、9歳以下の者は2回、10歳以上64歳以下の者は1回。公的機関における接種は無料、私立の医療機関では20~30ドルの費用がかかるが、詳細は担当医や近くの病院に問い合わせていただきたい。
※こちらをクリックしていただくと、アラスカ州保健省がまとめた新型インフルエンザの状況、ワクチンのQ&A(PDF、英語)を読むことができます。
1.外務省は新型インフルエンザ感染が確認されている国(129カ国・地域)に対し「感染症危険情報」を発出しております。これらの国に渡航・滞在する方々に対し、充分注意するよう呼びかけるものです。詳細は外務省海外安全ホームページをご覧ください。
2.日本における感染状況
現在の日本国内における感染状況については、国立感染症研究所・感染症情報センター(日本国内の報告数、日本の流行地(和・英))をご覧ください。また、厚生労働省等より最新の情報を入手してください。
厚生労働省新型インフルエンザ電話相談窓口:03-3501-9031(平日午前10時~午後6時)
厚生労働省(新型インフルエンザ対策関連情報)
3.日本入国の際の検疫の状況
6月19日より、検疫方法が変更になりました。
●すべての入国者に対して、検疫ブースの前で呼びかけを行うとともに、新型インフルエンザに関する注意事項を記載した健康カードを配付し、感染予防に留意するよう周知します。
●機内検疫については、機内から有症者の通報があった場合、状況に応じて行われます。
●有症者が判明した場合には、症状に応じマスク着用等の上ご帰宅いただき、自宅にて療養頂くことになります。(ただし、同一旅程の集団で複数の有症者が認められる場合にはこの限りではありません。検疫所の指示に従ってください。)
4.新型インフルエンザ発生国・周辺地域から日本に帰国された邦人子弟等について
感染が確認された国・地域から帰国された子弟が、就学の機会が適切に確保されるよう、文部科学省としても対応しております(文部科学省新型インフルエンザに関する対応について)。詳細はお住まいの市町村教育委員会にお問い合わせ頂くか、または文部科学省にお問い合わせください。
文部科学省新型インフルエンザ電話相談窓口:03-6734-2957(午前9時~午後6時30分)
文部科学省(文部科学省における新型インフルエンザ対策について)
参考ホームページ
世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連、英語)
米国疾病予防管理センター(CDC)ホームページ(英語)
アラスカ州保健省ホームページ