海外安全対策情報
平成24年度第4四半期
(2013年1月〜3月)
1 社会・治安情勢
アラスカ州の治安情勢は安定しており、短期的には大きな変化は見られなかった。12月末から3月末まではオーロラ観光の最盛期であり、多数の邦人観光客が訪れたが、特に日本人をターゲットにした犯罪等は報告されておらず、比較的安全であるといえる。
2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)アンカレジ市警が発表した4四半期(1月〜3月)の犯罪発生件数報告によれば、総犯罪発生件数は、4,729件と前期(10月〜12月)と比較し17%減少しており、犯罪種別で見ても全体的に減少している。但し、性的暴行のみは10%増加している。犯罪種別の内訳は次のとおり。
殺人 5件(前期比16%減)
性的暴行 89件 (同10%増)
強盗 58件 (同22%減)
暴行傷害 511件 (同26%減)
侵入窃盗 211件 (同 1%減)
単純窃盗 1,447件 (同12%減)
車両窃盗 157件 (同27%減)
放火 13件 (同 7%減)
(2)邦人被害事案
邦人被害事案は報告されていない。
(3)邦人以外の被害事案
ア 強盗
(ア)1月18日、アンカレジ市ダウンタウンの銀行において、60代の男がハンマーで行員を脅し現金を強奪したが、通りがかりの元米軍海兵隊員の協力で警官に逮捕された。
(イ)2月26日、アンカレジ市の一般住居・ホテル・レストランなど計8箇所で、住民や従業員を拳銃で脅し現金を強奪していた20代の男が逮捕された。
(ウ)3月14日、アンカレジ市ダウンタウンのモールにおいて、20代の男が、11歳の少年の喉にナイフを突き付け、母親にバッグ類を渡すように脅したが、近くにいた3人の男性に取り押さえられた。
イ 強姦
3月6日、シトカ市において、中学校の女性事務員3名に性的暴行を加えたとして50代の元同校校長が逮捕された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
当該情報には接していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
当該情報には接していない。
5 日本企業の安全に関する諸問題
当該情報には接していない。