アラスカ経済
令和8年8月20日
GDP
アラスカ州の2025年末のGDP総額は757億ドル、また、インフレ調整後の実質GDPは578億ドルで、過去3年間に渡り、緩やかな増加傾向にあります。直近の実質GDPは年率換算で2%増加し、全米で48位となりました。2022年第2四半期以降、実質GDPは概ねプラス基調を維持しています。2012年から始まったアラスカ州経済の低迷には、原油価格の暴落、住宅バブルの崩壊、COVID-19のパンデミック、そして同州のインフラ的制約により、他州に比べてテクノロジー導入が進みにくかったことが要因として挙げられます。過去3年間の経済成長には、州内のインフラ整備が大きく寄与しています。
消費者物価
アラスカの1人当たりのGDPが全国平均より低いのは、商品価格の高さが起因しています。アラスカには地元での製造業や農業生産が最小限のため、大部分の物資は輸入に頼らざるを得ません。アラスカ州内で最も消費者物価が低いアンカレジの生活費は、米国平均を25.4%上回り、前年比で2.6%上昇しています。また、アラスカ州は、年間の食費および医療費で米国内において最も高くなっています。特に医療費は、全米平均を42.4%上回っています。
経済の原動力
アラスカの戦略的立地を生かした軍事活動は、アンカレジとフェアバンクス、そして一部の遠隔地コミュニティの経済を長年支えてきました。また、アラスカはユニークな観光産業を誇っていますが、季節面での課題もあります。主要な工業生産は、原油、天然ガス、石炭、金、貴金属、亜鉛、その他の鉱業、水産加工業です。ノーススロープ郡からの石油は、州の予算および州全体の活動の発展に極めて大きな影響を与えています。また、水産物の輸出は州の輸出額の大部分を占めており、アラスカ州の国際的な経済交流を支える重要な要素となっています。
輸出入の流れ
2025年の輸出:
2025年のアラスカ州の輸出額は67億ドルでした。2025年の主な輸出品目(NAICS-3分類)は、魚介類などの海産物(25.9億ドル)、鉱石(23.3億ドル)、金属製品(11億ドル)、輸送機器(1.7億ドル)、石油・ガス(1.4億ドル)でした。海産物及び鉱石の輸出額は大きく増加した一方、石油・ガスの輸出は大幅に減少しました。2026年については、これまでのところ、金、航空機部品、非フィレ冷凍魚及び亜鉛がアラスカ州の輸出の大部分を占めています。2025年におけるアラスカ州の主要輸出先は、韓国(10.9億ドル)、オーストラリア(10.5億ドル)、日本(9.3億ドル)、中国(8億ドル億ドル)、カナダ(6.4億ドル)で、前年と比し、輸出先として成長が著しかったのは日本及び韓国でした。一方で、輸出額が大きく減少したのは中国で、15億ドルから8億ドルへ減少しました。
2025年の輸入:
2025年のアラスカ州の輸入額は31.4億ドルで、2024年の36.3億ドルから減少しました。主な輸入品目は石油・石炭製品(10.2億ドル)とコンピューター・電子製品(4.8億ドル)、石油・ガス(4.5億ドル)、輸送機器(3.5億ドル)、非電気機器(2.1億ドル)でした。2025年のアラスカ州の上位輸入国は、カナダ(12.7億ドル)、韓国(10.4億ドル)、タイ(2.6億ドル)、ベトナム(0.9億ドル)、イタリア(0.6億ドル)でした。輸入国として伸びたのはカナダのみで、その他の主要な輸入元からの輸入額は概ね減少しました。
2025年のアラスカ州の輸出額は67億ドルでした。2025年の主な輸出品目(NAICS-3分類)は、魚介類などの海産物(25.9億ドル)、鉱石(23.3億ドル)、金属製品(11億ドル)、輸送機器(1.7億ドル)、石油・ガス(1.4億ドル)でした。海産物及び鉱石の輸出額は大きく増加した一方、石油・ガスの輸出は大幅に減少しました。2026年については、これまでのところ、金、航空機部品、非フィレ冷凍魚及び亜鉛がアラスカ州の輸出の大部分を占めています。2025年におけるアラスカ州の主要輸出先は、韓国(10.9億ドル)、オーストラリア(10.5億ドル)、日本(9.3億ドル)、中国(8億ドル億ドル)、カナダ(6.4億ドル)で、前年と比し、輸出先として成長が著しかったのは日本及び韓国でした。一方で、輸出額が大きく減少したのは中国で、15億ドルから8億ドルへ減少しました。
2025年の輸入:
2025年のアラスカ州の輸入額は31.4億ドルで、2024年の36.3億ドルから減少しました。主な輸入品目は石油・石炭製品(10.2億ドル)とコンピューター・電子製品(4.8億ドル)、石油・ガス(4.5億ドル)、輸送機器(3.5億ドル)、非電気機器(2.1億ドル)でした。2025年のアラスカ州の上位輸入国は、カナダ(12.7億ドル)、韓国(10.4億ドル)、タイ(2.6億ドル)、ベトナム(0.9億ドル)、イタリア(0.6億ドル)でした。輸入国として伸びたのはカナダのみで、その他の主要な輸入元からの輸入額は概ね減少しました。

Tradestats from the U.S. International Trade Administration
Additional Source: Export statistics from the Observatory of Economic Complexity
Additional Source: Export statistics from the Observatory of Economic Complexity
州予算
2012年以降、アラスカ州の予算は毎年約10億ドルの赤字が続いています。州の財源は主に石油などの資源収入に依存しており、2012年の原油価格下落で赤字が拡大しました。戦争下における原油価格の上昇で2022~2023年には一時的に34億ドルの黒字を記録しました。2026年についても、イラン戦争により同様の状況が生じていますが、財政赤字が解消されるほどの規模には至っていません。また、アラスカ州は、医療や教育分野を中心に、連邦政府からの支援も予算の大きな部分を占めています。2027会計年度(2026年7月1日~2027年6月30日)に向けて知事が提案した予算については、以下の図をご覧ください。アラスカ恒久基金
アラスカには、「アラスカ恒久基金(PFD)」と呼ばれる独自のユニバーサル・ベーシック・インカムがあります。1976年の憲法改正(第9条第15節)により制定されたもので、当初は全資源収入の25%を、アラスカ州民が地下資源に関する権利を州に譲渡したことへの補償として、投資基金に積み立てられていました。毎年、経済的・政治的状況に応じて、資格のあるすべてのアラスカ州民に配当金が支給されます(額は年によって変動)。2018年には、赤字補填のために基金を使える法律が制定され、現在は原資だけで738億ドルを超えています。2026年の配当額は1,702ドルの見込みで、財政利用を巡っては政治的な議論が続いています。

出典: Consular Office of Japan in Anchorage, Alaska; Data Source: Alaska Department of Revenue PFD data https://pfd.alaska.gov/Division-Info/Summary-of-Dividend-Applications-Payments
経済の見通し
アラスカ経済の鍵は、大規模な資源採掘プロジェクト(LNG、石油、重要鉱物資源)の操業開始、あるいは観光業など他の貴重な経済分野を通じた代替収入手段の確立の成否に大きくかかっています。水産業においては、現在、中国との貿易戦争、ロシアによる過剰漁獲、気候変動の影響などで大きな打撃を受けており相当の対応が求められています。また、各地で新たなプロジェクトが進行中で、適切な初期投資があれば再び経済成長をもたらす可能性があります。現在、アラスカLNGプロジェクトはかつてないほど支持を得ている一方州議会レベルでは課題も生じています。、また、今後発展する可能性のあるデータセンター産業は、さらなるエネルギー開発を促し、経済成長を後押しする可能性もあります。
データ元
GDP Source Bureau of Economic AnlaysisInternational Trade Administraton Import/Export
Export Sources Observatory of Economic Complexity
COL Sources: AEDC COL indexes
PFD Sources: Alaska Permanent Fund
Alaska Legislative Finance Division


