佐藤事務所長より新年のご挨拶

謹んで新年のお喜びを申し上げます。
皆様にとって2018年が良い年になりますようお祈り申し上げます。
 
最初に,2018年11月30日に発生したマグニチュード7.0の地震で被害に遭われた方々に,お見舞いと連帯の気持ちを表します。アラスカ州中南部の人々が示した,お互いに助け合う精神と行動には感銘を受けました。また,2011年3月の東日本大震災の時に,被災者の方々の整然とした行動や態度が,国際社会から称賛されたことも思い出しました。
 
2018年は,日本でも豪雨,台風,地震などの自然災害が相次ぎました。被害を受けた西日本や北海道の人々の努力と団結により,各地は驚くべき早さで復興し,外国からの観光客を歓迎する準備ができています。
 
2019年は,日本にとって特別な年になります。2月には,天皇陛下の御在位三十年を祝います。今上陛下は,4月30日に御退位されます。これは,皇紀2678年の我が国の歴史の中でも希なことです。5月1日には皇太子殿下が御即位され,新しい御代が始まります。
 
北朝鮮の核・ミサイル問題や東シナ海・南シナ海及び北極における中国の行動は,日本とアラスカの間の安全保障上のパートナーシップの重要性を一段と高めて  います。航空自衛隊は,米空軍が実施している多国間の合同軍事演習であるレッド・フラッグ・アラスカに20年以上にわたって参加しています。陸上自衛隊第1空挺団は,アラスカ駐留米陸軍との合同軍事演習であるアークティック・オーロラに4年連続して参加しています。2018年6月には,アラスカ駐留米軍と自衛隊との緊密な関係を祝うレセプションを開催いたしました。2018年5月には,米国沿岸警備隊の警備艇Alex Haleyが,海上保安制度創設70周年記念行事に参加しました。唯一外国から参加した艦艇でした。
 
アラスカと日本の間で国際姉妹都市提携している8つの地方自治体のうち,2018年には,帯広市とスワード市との姉妹都市提携50 周年を記念して,米沢 帯広市長をはじめとする派遣団が8月にスワード市を訪問しました。2019年9月には,姉妹都市関係締結50周年を祝うために,アンカレジ市の派遣団が千歳市を訪れる予定です。
 
1986年以降,毎年,アラスカから,JETプログラム(Japan Exchange and Teaching Programの略称で,日本全国の地方自治体が,諸外国の若者を特別職の地方公務員として任用し,小学校,中学校や高校で外国語やスポーツなどを教えたり,国際 交流のために働いたりする機会を提供する事業)に参加して,1年間あるいはそれ以上に長く地域や住民に密着した活動を行っている若者がいます。2018年には,新たに9人の若者がJETプログラムに参加し,アラスカから日本に渡り,外国語助手や国際交流員として働いたことがある若者は累計で232人になりました。
 
アラスカに住んでいらっしゃる日本人や日系人の方々の長年のご苦労やご尽力のお蔭で,アラスカ州は親日的です。日本とアラスカの間の相互理解を深めることが,日本とアラスカの良好な関係をさらに強固にすることに繋がると考えています。 在アンカレジ領事事務所としては,2018年に,人と人との交流を一層活発にすることを目指す取り組みや,アラスカの人々に日本を一層よく知ってもらうための取り組みを実施してきました。このような取り組みを2019年も続けていきたいと考えています。
 
このような取り組みの中で,領事事務所が最も力を入れているものの1つが,日本映画の上映会です。2018年11月には,アラスカ大学アンカレジ校で日本映画祭を開催いたしました。近いうちに,フェアバンクスで,また再度アンカレジで,それぞれ日本映画の上映会を開催する予定です。アラスカに住んでいらっしゃる日本人や日系人の方々が足を運んでくださるよう期待しております。
 
アラスカ及び日本で2018年に起きた自然災害は,防災の重要性を改めて認識する機会になりました。日本は,防災に関して豊富な知見を持っています。防災は,日本とアラスカが協力を強化すべき分野だと確信しています。
 
皆様の変わりないご支援やご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。