安全対策等
令和元年5月15日
治安・安全情報
外務省 海外安全ホームページ
大規模災害に備えて
1. 米国における非常事態への対応体制
米国では災害等の非常事態への対応は,第一義的には災害の起こった地域が責任を持って行うことになっています。しかし,災害の規模によっては,当該地域だけでは人員・車両・物資等が不足し,十分な救援活動が出来ない事態も起こり得ます。その場合は,郡・州・連邦の各政府(行政機関)へと援助を要請していくことになります。災害発生から援助要請を経て必要な救援活動が開始されるまでには,少なくとも72時間(3日)必要とされています。それまでの間は,各自で対処しなくてはならない場合もありえますので,平素から十分な準備をしておくことが必要なのです。
2. 普段からの備え
(1) 非常用物資等の備蓄
具体的には,次のような物資を自宅及び職場の手の届く場所に用意しておきましょう(詳しくはチェック・リスト参照)。
(1)飲料水(最低72時間の生存に必要な量)飲料水は一人あたり一日1ガロンが目安となります。
(2)食糧
備蓄する食糧は、調理済みのもの(缶詰など)で、また、缶詰などは缶切りが不要のものが便利です。保存に耐え、栄養価の高いものを備 えておきましょう。また、乳幼児や食事療法を行う必要のある方には、その点も考慮した備蓄が必要です。
(3)寝袋、毛布
(4)医薬品(first aid kit)
(5)乾電池式のラジオ
(6)懐中電灯
(2) 地震に備え、次のことを確認し、不備な点があれば、改善を行うことが必要です。
(1)頭より高い所に倒れやすいものや壊れやすいものはないか。
(2)コンピューターや高価な機器類はしっかりと固定されているか。
(3)本棚や家具等は、容易に倒れないよう措置が施してあるか。
(4)絵画、置物、観葉植物等壊れやすいものは部屋のどこにあるか。
(5)四段キャビネット等家具の向きに問題はないか(抽出しが、人のいる方向に向いていると、地震等の場合に抽出しが人を直撃する危険がある)。
(6)地震の時に身を隠す場所(机の下等)はあるか(日頃から身を隠す訓練をしておくと良い。)。
(7)消火器は備えてあるか。
(8)給湯器等危険なものが倒れないよう補強・固定されているか。
(3) 救急方法などの習得
応急手当、人命救助等について、赤十字等が実施する講習に参加するのが望ましい。
(4) ガス、電気、水道の元栓の止め方を確認する。
(5) 災害が発生した場合の家族の連絡方法、集合場所を予め打ち合わせておく。
(6) 職場、家庭での避難ルートを確認しておく。
(7) 子供に対して、災害などの非常時にはどのように行動するべきかを教えておく。
3.災害が発生したら
(1) 気持ちを落ち着ける。
パニックにならないよう、気持ちを落ち着けてください。地震の場合は、地震の揺れから生じる直接的な被害よりも、避難しようとして、割れたガラスの破片等を踏んでけがをする等、二次的な被害にあうことが多いので、慌てないことが肝要です。
不幸にもけがをした場合は、止血等の応急処置をする必要があります。大災害が起こった場合には、911通報をしても救急車がすぐに駆けつけてくるとは限りませんので、普段より応急手当の方法を習得しておくことが望ましいといえます。
(2) ガス、水道の元栓を締め、電気を停止しましょう。
災害の種類にもよりますが、地震の場合は、被害の拡大を最小限に抑えるために、ガス、水道の元栓を直ちにとめ、電気を停止させることが重要です。大地震の場合、水道管がどこかで破損し、汚染された水が流れ込んでいる可能性があるので、水道からの水をそのまま飲まないよう注意する必要があります。また、給湯器の中の水は貴重な飲料水となりますので、汚染された水が入らないようにして下さい。
(3) 災害の状況を把握してください。
各種地元メディアなどでは、最新の災害情報が適時流れますので、これらを参考にして下さい。また,警戒警報機能付きの「海洋大気庁(NOAA)」ウェザーラジオ専用受信機があれば,正確な気象情報を入手することができます。
-------- 備蓄品チェック・リスト --------
いざという時に備え、次のものを1個所にまとめて保管しておきましょう。ただし、現金、パスポート等の貴重品は、別に保管する配慮も必要です。自宅待機用の備蓄品と緊急避難用の備蓄品は分けておきましょう(備蓄庫として自家用車の活用も検討)。
飲料水
□ 水(1人あたり一日1ガロンを目安)
□ 浄水剤(purifying agents: キャンプ用具店等で購入)
食料
□ 缶詰(調理済みの肉、野菜、果物。缶切りが要らないものが便利)
□ スープ(湯を注ぐだけで飲めるようなもの)
□ ミルク(粉または缶入り)
□ 調味料(砂糖、塩、胡椒)
□ 甘味類(キャンディー等)
□ ジュース(缶入り、粉末等)
□ ドライ・フーズやスモークした食品(ビーフジャーキー等)
□ ビタミン剤
□ 高エネルギー食品(グラノラバー,ナッツ類、バターなど))
医薬品
□ アスピリン等痛み止め
□ 制酸剤(antacid)
□ 下剤(laxative)
□ 消毒液
□ 活性炭(activated charcoal)
□ 下痢止め
□ 吐剤(emetic:吐き気を誘発するもの)
□ 目薬(洗顔用)
□ 防腐剤または過酸化水素(antiseptic or hydrogen peroxide)
□ 応急処置に必要なもの(First Aid Kit)
用具類
□ 紙コップ、紙皿等の使い捨ての食器
□ 携帯ラジオ(電池式か発電機能付きのもの)と電池
□ 現金(小額紙幣)やトラベラーズ・チェック
□ 消火器
□ ペンチ
□ コンパス
□ アルミフォイル
□ 信号灯
□ 針と糸
□ ガスや水道の元栓を止めるためのレンチ
□ 敷物
□ 懐中電灯とその電池
□ 缶切りや多用途ナイフ
□ 携帯用テント
□ ビニールテープ
□ マッチ(防水性のある容器に入れておく)
□ タッパー類
□ 紙と筆記用具
□ スポイト
□ 警笛
□ マスクと手袋
衛生品
□ トイレット・ペーパー
□ 石鹸
□ 生理用品
□ ゴミ袋
□ 蓋付のプラスティック製ゴミ箱
□ スコップ
□ 消毒剤(disinfectant)
□ 漂白剤
衣類等
□ 靴(丈夫なもの)や長靴
□ 寝袋やブランケット
□ 保温性のある下着
□ 雨具
□ 帽子と手袋
□ サングラス
その他
(乳幼児がいる場合)
□ 粉ミルク(formula)
□ 哺乳瓶
□ 紙オムツ
□ 必要な薬
□ 予防注射の記録
□ 子供の好きな本
(持病のある人の場合)
□ 血圧計
□ 持病用の薬
(その他)
□ コンタクトレンズや予備の眼鏡
□ 入れ歯等
書類(防水性のある容器等に保存)
□ パスポート
□ 社会保険番号
□ 保険証書
□ 銀行口座番号、証券、株等
□ クレジット・カード
□ 主要連絡先リスト(予め作っておく)
□ 重要な家財リスト
□ 出生証明書、婚姻証明書等
米国では災害等の非常事態への対応は,第一義的には災害の起こった地域が責任を持って行うことになっています。しかし,災害の規模によっては,当該地域だけでは人員・車両・物資等が不足し,十分な救援活動が出来ない事態も起こり得ます。その場合は,郡・州・連邦の各政府(行政機関)へと援助を要請していくことになります。災害発生から援助要請を経て必要な救援活動が開始されるまでには,少なくとも72時間(3日)必要とされています。それまでの間は,各自で対処しなくてはならない場合もありえますので,平素から十分な準備をしておくことが必要なのです。
2. 普段からの備え
(1) 非常用物資等の備蓄
具体的には,次のような物資を自宅及び職場の手の届く場所に用意しておきましょう(詳しくはチェック・リスト参照)。
(1)飲料水(最低72時間の生存に必要な量)飲料水は一人あたり一日1ガロンが目安となります。
(2)食糧
備蓄する食糧は、調理済みのもの(缶詰など)で、また、缶詰などは缶切りが不要のものが便利です。保存に耐え、栄養価の高いものを備 えておきましょう。また、乳幼児や食事療法を行う必要のある方には、その点も考慮した備蓄が必要です。
(3)寝袋、毛布
(4)医薬品(first aid kit)
(5)乾電池式のラジオ
(6)懐中電灯
(2) 地震に備え、次のことを確認し、不備な点があれば、改善を行うことが必要です。
(1)頭より高い所に倒れやすいものや壊れやすいものはないか。
(2)コンピューターや高価な機器類はしっかりと固定されているか。
(3)本棚や家具等は、容易に倒れないよう措置が施してあるか。
(4)絵画、置物、観葉植物等壊れやすいものは部屋のどこにあるか。
(5)四段キャビネット等家具の向きに問題はないか(抽出しが、人のいる方向に向いていると、地震等の場合に抽出しが人を直撃する危険がある)。
(6)地震の時に身を隠す場所(机の下等)はあるか(日頃から身を隠す訓練をしておくと良い。)。
(7)消火器は備えてあるか。
(8)給湯器等危険なものが倒れないよう補強・固定されているか。
(3) 救急方法などの習得
応急手当、人命救助等について、赤十字等が実施する講習に参加するのが望ましい。
(4) ガス、電気、水道の元栓の止め方を確認する。
(5) 災害が発生した場合の家族の連絡方法、集合場所を予め打ち合わせておく。
(6) 職場、家庭での避難ルートを確認しておく。
(7) 子供に対して、災害などの非常時にはどのように行動するべきかを教えておく。
3.災害が発生したら
(1) 気持ちを落ち着ける。
パニックにならないよう、気持ちを落ち着けてください。地震の場合は、地震の揺れから生じる直接的な被害よりも、避難しようとして、割れたガラスの破片等を踏んでけがをする等、二次的な被害にあうことが多いので、慌てないことが肝要です。
不幸にもけがをした場合は、止血等の応急処置をする必要があります。大災害が起こった場合には、911通報をしても救急車がすぐに駆けつけてくるとは限りませんので、普段より応急手当の方法を習得しておくことが望ましいといえます。
(2) ガス、水道の元栓を締め、電気を停止しましょう。
災害の種類にもよりますが、地震の場合は、被害の拡大を最小限に抑えるために、ガス、水道の元栓を直ちにとめ、電気を停止させることが重要です。大地震の場合、水道管がどこかで破損し、汚染された水が流れ込んでいる可能性があるので、水道からの水をそのまま飲まないよう注意する必要があります。また、給湯器の中の水は貴重な飲料水となりますので、汚染された水が入らないようにして下さい。
(3) 災害の状況を把握してください。
各種地元メディアなどでは、最新の災害情報が適時流れますので、これらを参考にして下さい。また,警戒警報機能付きの「海洋大気庁(NOAA)」ウェザーラジオ専用受信機があれば,正確な気象情報を入手することができます。
-------- 備蓄品チェック・リスト --------
いざという時に備え、次のものを1個所にまとめて保管しておきましょう。ただし、現金、パスポート等の貴重品は、別に保管する配慮も必要です。自宅待機用の備蓄品と緊急避難用の備蓄品は分けておきましょう(備蓄庫として自家用車の活用も検討)。
飲料水
□ 水(1人あたり一日1ガロンを目安)
□ 浄水剤(purifying agents: キャンプ用具店等で購入)
食料
□ 缶詰(調理済みの肉、野菜、果物。缶切りが要らないものが便利)
□ スープ(湯を注ぐだけで飲めるようなもの)
□ ミルク(粉または缶入り)
□ 調味料(砂糖、塩、胡椒)
□ 甘味類(キャンディー等)
□ ジュース(缶入り、粉末等)
□ ドライ・フーズやスモークした食品(ビーフジャーキー等)
□ ビタミン剤
□ 高エネルギー食品(グラノラバー,ナッツ類、バターなど))
医薬品
□ アスピリン等痛み止め
□ 制酸剤(antacid)
□ 下剤(laxative)
□ 消毒液
□ 活性炭(activated charcoal)
□ 下痢止め
□ 吐剤(emetic:吐き気を誘発するもの)
□ 目薬(洗顔用)
□ 防腐剤または過酸化水素(antiseptic or hydrogen peroxide)
□ 応急処置に必要なもの(First Aid Kit)
用具類
□ 紙コップ、紙皿等の使い捨ての食器
□ 携帯ラジオ(電池式か発電機能付きのもの)と電池
□ 現金(小額紙幣)やトラベラーズ・チェック
□ 消火器
□ ペンチ
□ コンパス
□ アルミフォイル
□ 信号灯
□ 針と糸
□ ガスや水道の元栓を止めるためのレンチ
□ 敷物
□ 懐中電灯とその電池
□ 缶切りや多用途ナイフ
□ 携帯用テント
□ ビニールテープ
□ マッチ(防水性のある容器に入れておく)
□ タッパー類
□ 紙と筆記用具
□ スポイト
□ 警笛
□ マスクと手袋
衛生品
□ トイレット・ペーパー
□ 石鹸
□ 生理用品
□ ゴミ袋
□ 蓋付のプラスティック製ゴミ箱
□ スコップ
□ 消毒剤(disinfectant)
□ 漂白剤
衣類等
□ 靴(丈夫なもの)や長靴
□ 寝袋やブランケット
□ 保温性のある下着
□ 雨具
□ 帽子と手袋
□ サングラス
その他
(乳幼児がいる場合)
□ 粉ミルク(formula)
□ 哺乳瓶
□ 紙オムツ
□ 必要な薬
□ 予防注射の記録
□ 子供の好きな本
(持病のある人の場合)
□ 血圧計
□ 持病用の薬
(その他)
□ コンタクトレンズや予備の眼鏡
□ 入れ歯等
書類(防水性のある容器等に保存)
□ パスポート
□ 社会保険番号
□ 保険証書
□ 銀行口座番号、証券、株等
□ クレジット・カード
□ 主要連絡先リスト(予め作っておく)
□ 重要な家財リスト
□ 出生証明書、婚姻証明書等