第4回オンライン北極シンポジウム

令和7年1月17日
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1月14日、15日の両日、在アンカレジ領事事務所の主催により、「北極圏における日米協力の現状と展望」をテーマにオンライン北極シンポジウムが開催されました。
 
シンポジウム初日は、高橋克彦北極担当兼国際貿易・経済担当、女性・平和・安全保障担当大使の開会の辞で始まり、科学協力を通じて日本の北極圏への継続的なコミットメントを確認しました。浜田清彦在アンカレジ領事事務所長は、アラスカが日本との共同研究プロジェクトや貿易を促進する上で重要な役割を果たしていることに焦点を当て開会の辞を述べました。アラスカ州選出のダン・サリバン連邦上院議員とマイク・ダンリービー州知事からは、事前に録画したビデオを通じてアラスカLNGプロジェクトの重要性を強調する挨拶が送られました。初日は、北極圏における日米二国間協力、アラスカの地方コミュニティにおけるエネルギー・イノベーション、アラスカにおける小型モジュール式原子炉の将来、気候変動に対する解決策、二酸化炭素削減システムなどについてのトピックが取り上げられました。
 
シンポジウム2日目では、ミード・トレッドウェル元副知事の北極圏の持続可能性に向けた実行可能な道筋についての講演に続き、今後の世界のエネルギー市場においてアラスカが果たす役割や、日本への天然ガスや低炭素水素の供給元としてのアラスカの可能性など、刺激的なトピックが取り上げられました。各講演の後には質疑応答が行われ、興味深い議論が交わされました。
 
在アンカレジ領事事務所は、日本とアラスカの友好関係がさらに深まることを期待し、今後もオンライン北極シンポジウムを続けていく所存です。シンポジウムの成功を支えてくださった全ての講演者及び参加者の皆様にお礼を申し上げます。

講演者のプレゼンテーション資料は、以下よりご参照いただけます。

Hajo Eicken, Director of the International Arctic Research Center
 
Daisuke Harada, Director/Economist Business Strategy Department, Energy Business Unit, JOGMEC
 
Peter Micciche, Kenai Peninsula Borough Mayor

David Clarke, Engineering Director, Alaska Marine Power (AMP)
 
Executive Director Emeritus Nobou Tanaka, International Energy Agency (IEA)